親孝行にお金はいくら使う?家計を崩さず後悔しない考え方

価値観・FIRE思考

親孝行にいくら使えばいいのか。家計によって答えが変わるので、目安の金額を見ても決めにくいテーマです。

我が家が親との旅行や食事、贈り物に使うお金は、年間で約70万円。年間支出の1割を超えます。それでも多すぎるとは感じていません。金額より先に「無理のない範囲」を資産形成で作り、その中で今しかできない体験に使うと決めているからです。

私は2027年3月にサイドFIREを予定している40代公務員です。親孝行のお金の決め方と、後悔しないために夫婦で話していることをまとめます。

この記事でわかること
  • 子育て世帯の我が家が、親孝行に使っている金額と内訳
  • 家計を崩さずに、親孝行のお金を決める考え方
  • 後悔しないために、夫婦で話し合っておくこと

親孝行の金額より先に決めていること

我が家が先に決めているのは、金額の上限ではありません。何にお金を使い、何を削るかです。

孫が小さい時期と、親が元気な時期は重なっている

娘はまだ小さく、両家の親は今なら一緒に旅行ができます。この2つが重なる時間は、長くは続きません。

あと何回、こんな旅行ができるだろう。そう考えると、残りの回数はそう多くないと感じます。

だから旅行の計画には時間をかけています。1回1回を真剣に楽しめるように、行き先も宿も夫婦で相談して決めています。

節約は日常で、特別な体験には使う

サイドFIREに向けた節約は、日々の生活の中で行っています。一方で、親との旅行のような特別な体験には積極的にお金を使います。

浪費と言われれば、そのとおりです。ただ、両家の親は毎回喜んでくれるので、使った後の満足度は高い。豊かな浪費から、かけがえのない経験を引き出す。そう考えてお金を使っています。

削る支出と削らない支出の線引きは、「節約しても幸福度は下がらない理由|削っていい支出と削ってはいけない支出」で解説しています。

無理のない範囲は、資産形成で先に作ってきた

我が家にとっての無理のない範囲は、毎月の投資を止めずに出せる金額です。夫婦で新NISAの積立を満額続けたまま、年間約70万円の交際費を払えています。資産形成も、こうした支出を我慢せずに済むように進めてきました。

妻とは「今の暮らしぶりを大きく変えない。我慢を強いない」と約束しています。親との旅行もこの約束の内側にあります。退職後も同じ水準で続ける予定で、FIREのシミュレーションにも旅行の費用を入れています。

我が家が親孝行に使っているお金の実例

子どもが生まれてからは、年1回は親と旅行

子どもが生まれる前から、義母や妻の家族と何度か旅行していました。義母と夫婦の3人で出かけることもありました。

娘が生まれてからは、娘も一緒に年1回は旅行しています。0歳で伊勢神宮、1歳で静岡、2歳で恵那峡。私の両親とも旅行に行っています。

旅行以外では、誕生日や母の日、敬老の日にプレゼントを贈っています。

お金を使う場面として旅行を選ぶのは、家族の思い出をつくれるからです。今の私たちがあるのは、育ててもらったからこそ。これからは、できる限りお返しする時期だと考えています。

親は「一緒に旅行に行くこと」を喜んでくれる

親も年齢を重ね、夫婦だけで旅行に行くことは少なくなってきたようです。だからこそ、一緒に旅行に行くことそのものを喜んでくれます。

初めて行く場所は新鮮です。昔行ったことのある場所では、思い出話に花が咲きます。小さな孫の成長を間近で感じられるのも、嬉しそうです。

結婚してから、親と顔を合わせる時間は以前より減りました。それでも、家族が喜ぶ時間を一緒に過ごせたときの満足感は大きい。振り返ってみて、自分たちも「また行こう」と思えるからです。

旅行の後に写真を印刷して持っていくのも、恒例になってきました。写真を見ながら旅行の話をする時間も、楽しみの一つです。

1回の旅行は約20万円、年間の交際費は約70万円

2世帯以上が泊まれる部屋は、ランクの高い部屋が多くなります。子どもを入れて5人で泊まると、宿泊費だけで10万円を超えます。

2歳のときの恵那峡旅行は、交通費や食事も含めて約20万円でした。上限は決めていません。妻と相談して計画すると、1回あたり約20万円に落ち着くことが多いです。

親との旅行や食事、贈り物を合わせた交際費は、年間で約70万円です。年間支出は約550万円なので、1割を超える額になります。

多いか少ないかは家庭によって違います。我が家では、決して多くないと考えています。

同じ価値なら、安い方を選ぶ

金額を抑えにいくことはしませんが、削れるところは削っています。基準は「同じ価値なら、価格の低い方を選ぶ」です。

  • 施設の入場券は前売りで買う
  • 宿は早めに予約する
  • 移動はレンタカーを選ぶ
  • 日程は平日にする

体験の中身を落とさずに、支払う額だけを下げる工夫です。

家族との時間にお金と時間をどう振り分けてきたかは、「家族との時間を優先して気づいたこと|お金と時間の使い方を見直した記録」でまとめています。

親孝行のお金で迷うところと注意点

上限を決めていないと、使いすぎに気づきにくい

我が家は1回の上限を明確には決めていません。今しかできない経験を優先して、お金から価値を引き出すことを選んでいるためです。

ただし、このやり方には弱点があります。無理のない範囲が固まっていないと、旅行のたびに予算が膨らんでいきます。

我が家は、交際費が年間約70万円であることを把握しています。FIREのシミュレーションにも入れているので、上限なしでも回せています。家計を把握していない状態で同じやり方をまねるのは、勧めません。

親が費用を出すと言ったとき

こちらが全額出すつもりで誘っても、親が費用を出すと言う場面は少なくありません。食事をご馳走するときは受け取ってくれるのに、旅行になると「少し負担する」と言います。

押し問答になるのは、お互いに気持ちのいいものではありません。今は出してくれた分をありがたく受け取り、「次の旅行の足しにするね。また行こう」と伝えています。

断り続けるより、次の約束につなげる。その方が、親も気持ちよく参加できると感じています。

自分の親と義親を同じように考えるのは難しい

夫婦それぞれに親がいます。自分の親と同じくらい義親のことを考えるのは、簡単ではありません。

我が家では、夫婦で一緒に考えることで、お互いの立場を置き換えるようにしています。夫婦として、お互いの実家にどう接し、どう恩返ししていくか。一緒に考えると、今の自分たちにできる形が見えてきます。

後悔しない親孝行のために、今日からできること

ステップ1:夫婦で、親に何をしたいか話し合う

最初にやることは、金額を決めることではありません。夫婦で次の3つを話し合いましょう。

  • お互いの親に、何をしてあげたいか
  • これまで、どれだけ感謝を伝えてこられたか
  • これから、あと何回一緒に過ごせそうか

3つ目を考えると、残っている回数はそう多くないと気づきます。私もそうでした。

ステップ2:年間の支出を把握し、親孝行に回せる割合を確かめる

金額の目安は、家計によって変わります。我が家の約70万円をそのまま当てはめる必要はありません。

見るべきは、年間支出に対する割合です。我が家は1割を超えていますが、それで家計が崩れないことを確かめたうえで使っています。

まずは、年間でいくら使っているかを把握しましょう。支出の把握から始める方法は、「家計管理の方法|初心者でも挫折しない仕組みの作り方」で解説しています。

ステップ3:お金をかけない関わりを増やす

親孝行は、お金を使うことだけではありません。両家の実家は近いので、私は頻繁に顔を出すようにしています。

買い物に付き合う。食事に行く。病院の送り迎えをする。どれも大きな出費にはなりません。

親が一番望んでいることが何かは、私にも分かりません。だから、自分がしてもらったら嬉しいことをするようにしています。よく顔を合わせて、よく話す。それだけでも、親との思い出は積み重なっていきます。

まとめ

  • 親孝行のお金は、「いくら」より先に、無理のない範囲を作ることで決まる
  • 我が家は旅行1回で約20万円、交際費は年間約70万円で、年間支出の1割超
  • 節約は日常で行い、親との特別な体験には使う

子どもが生まれてから、私の人生の優先順位がどう変わったのか。そのきっかけは、10/20公開予定の「人生の優先順位が変わった瞬間」で解説します。

次のアクション: 今週のうちに、夫婦で「お互いの親と、あと何回旅行できそうか」を話してみてください。金額を決めるのは、その後で十分です。

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