「FIREに興味はあるけれど、子育てしながらでは無理なのでは」
そう感じていませんか。
私は資産9000万円で、2027年春のサイドFIREを目指している40代公務員です。FIREは働かないための手段ではなく、人生の選択肢を増やすための戦略。子育て世帯にこそ、その価値は大きいと考えています。
この記事では、私がFIREを目指す理由、資産9000万円までの道のり、現実的な収支と不安への備えを、実際の数字で公開します。
FIREの目的は「自由な選択」を手に入れること
私がFIREで目指しているのは、働かないことではありません。
行きたい時に旅行へ行ける。子どもと過ごしたい時に時間を使える。働きたい時だけ働く。つまり、やりたいことを自分で選べる状態です。
FIREは、そのための手段にすぎません。
FIREを目指したきっかけは子どもの誕生
価値観を変えた育休の1年間
本気でFIREを目指すようになったのは、子どもが生まれてからです。
夫婦で約1年間の育休を取得しました。仕事を切り離した生活の中で子どもと向き合った経験が、人生観を大きく変えました。なぜ子育てがFIREの決断につながったのか。その心境は、別の記事で改めて掘り下げる予定です。
子どもの成長は「今しかない」
育休中、初めて笑った日も、初めて言葉を話した瞬間も、初めて立った日も、すぐそばで見てきました。どれも一度きりの記念すべき出来事です。
同時に、こう感じました。仕事中心の生活のままなら、この瞬間を見逃していたかもしれない。
この気づきが、FIREを目指す原動力になりました。
子どもが親と過ごす時間は想像以上に短い
子どもは成長とともに、友人、学校、やがては将来のパートナーへと世界を広げていきます。親と密に過ごせる時間は、思っているより短い。
だからこそ、今この瞬間を優先したい。そのための手段がFIREです。
理想だけでは実現できない|私の資産と現実
FIREは理想論だけでは成立しません。生活を支えられるだけの資産が必要です。
そもそも自分にはいくら必要なのか。その計算の考え方は「FIREに必要な資産はいくら?4%ルールは古い|年金込みで再計算」で詳しく解説しています。ここでは、準備段階にある私の現状を公開します。
資産・収支の状況
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 世帯年収 | 約1000万円 |
| 年間支出 | 約550万円 |
| 貯蓄率 | 約45% |
| 総資産 | 約9000万円 |
資産構成
| 種類 | 金額 |
|---|---|
| 現金 | 約3400万円 |
| 投資信託 | 約1200万円 |
| 株式(高配当中心) | 約4400万円 |
サイドFIRE後の収入想定
配当収入は税引き後で約120万円。手取りにすると月10万円です。副業収入は年間100万円を目標にしており、合計で年220万円+αを見込んでいます。
年間支出約550万円との差額は、資産の取り崩しと、必要に応じた労働で補う想定です。
保有株には累進配当(減配せず、配当を維持・増額していく方針)を掲げる銘柄が多くあります。配当収入は年々増えていく見込みです。
資産9000万円までのロードマップ
2014年、ちょうど旧NISAが始まった頃に投資を始めました。株主優待狙いの個別株からスタートし、高配当株投資、インデックス投資へと手法を広げ、現在はこの3つを柱にしています。
資産推移
| 年 | 資産 |
|---|---|
| 2014年 | 約1600万円 |
| 2016年 | 約2100万円 |
| 2018年 | 約3100万円 |
| 2022年 | 約5100万円 |
| 2026年 | 約9000万円 |
年ごとの詳しい推移と、資産が増えた理由は「13年で資産9000万円達成|リアルな資産推移と再現性ある投資戦略」で公開しています。
唯一の後悔は、始めるのが遅かったこと
順調に見えるかもしれません。ただ、私の一番の失敗は、投資を始める前にありました。
「損をしたら怖い」「もう少し勉強してから」。そう考えて、最初の一歩をなかなか踏み出せなかったのです。始めたのは30代半ば。20代から毎月の積立を始めていれば、複利の効果でもっと大きな資産を築けていたはずです。
この経験から学んだのは、完璧に理解してから始めるのではなく、少額でも始めながら学ぶことの大切さでした。
資産形成を支えた「継続できる仕組み」
資産形成で大切なのは才能ではなく、継続できる仕組みだと考えています。
最初から大きな金額を積み立てていたわけではありません。家計に無理のない範囲で始め、昇給や支出の見直しのたびに投資に使う資産を増額してきました。現在は新NISAで、夫婦あわせて毎月20万円を積み立てています。
13年以上投資を続けてきて感じるのは、金額よりも「途中でやめなかったこと」が一番効いたということです。
続けるために実践してきた仕組みは4つあります。
①相場を見すぎない環境づくり
毎日の値動きは追いません。暴落時も積立は止めず、むしろ安く買える機会だと考えるようにしています。
②先取りの自動積立
給料日に自動で積み立てる設定にしました。余ったお金で投資するのではなく、先に投資して残りで生活する順番です。
③家計の見える化
家計簿アプリで収支を管理し、毎月いくら投資に回せるかを把握しました。
④固定費の定期的な見直し
浮いたお金は生活費に戻さず、そのまま積立の増額に回しました。
家計管理で意識したのは「満足度を下げない削減」
投資と同じくらい重要なのが家計管理です。
意識してきたのは、満足度を下げずに支出を最適化すること。我慢を重ねる節約は、自分はまだしも、家族の満足度まで下げてしまいます。だから、削っても生活が変わらない固定費から手を付けました。
実際の削減額はこのとおりです。
- 生命保険の見直し:月3万円 → 月8千円
- スマホ代:月1万円 → 月2千円
- 家賃交渉:月7.7万円 → 月7.2万円
- 火災保険:年1万円 → 年4千円
- 自動車保険:年9.6万円 → 年4.8万円
合計すると月あたり約4万円、年間で約48万円の削減です。固定費は一度見直せば効果が続きます。この分を、そのまま積立の増額に回してきました。
FIREの不安には「対処できる状態」で備える
不安をなくすことはできません。できるのは、何かが起きたときに対処できる状態を作っておくことです。
株価暴落には、生活防衛費で備えています。今は夫婦共働きで定期収入があるため、年間支出の1年分にあたる約550万円を現金で確保しています。サイドFIRE後は給与収入が細るので、3年分に厚くする予定です。
生活費の不足には、配当と副業、それでも足りなければ個別株や投資信託の取り崩しで対応します。副業は失敗する前提でも家計が成立するよう、副業収入ゼロでも資産の取り崩しで生活が回る設計にしています。
子育て世帯なら、教育費も気になるはずです。教育費とFIREを両立できるのかは「子育てFIREは可能か|教育費・生活費・タイミングを資産9200万の実例で解説」で試算を公開しています。
想定外のことが起きたら、そのときは働く。この柔軟性を残しておくことが、最大の保険だと考えています。
「絶対に成功する」ではなく、「失敗しても詰まない状態を作る」。これがFIRE実現の鍵です。
まとめ|FIREは人生の選択肢を増やす戦略
FIREは働かないための手段ではありません。
時間の使い方を自分で決める。家族との時間を優先する。働き方を選べる。そんな状態を作るための戦略です。
私もまだ道の途中です。このブログでは、FIREまでの過程と資産形成の具体的な方法を、失敗や後悔も含めて実際の数字で発信していきます。

