子育てFIREは可能か|教育費・生活費・タイミングを資産9200万の実例で解説

価値観・FIRE思考

「子育てしながらFIREなんて、うちには無理」と思っていませんか。

教育費だけで数百万円かかると言われる時代に、資産形成とFIREを両立できるのか。
そう悩む子育て世帯は少なくありません。

この記事を書いているのは、40代の現役公務員です。
娘が3歳6ヶ月の今、13年間の投資で資産約9200万円を築き、2027年3月の退職を目指しています。

この記事では、教育費の年齢別見積もり・支出の実績・FIRE後の生活費まで、すべて実数で公開します。「自分の家庭でも再現できるか」を判断できる情報を、余すところなくお伝えします。

結論

子育て世帯でもFIREは可能です。
ただし「子供の選択肢を狭めない」ことを最低条件にすることが、絶対条件です。

  1. 子育てFIREを決意した理由|仕事でも子育てでも中途半端になる葛藤
    1. 復職後に直面した「どちらを選ぶか」の毎日
    2. 答えは「子供との時間を最優先すること」だった
  2. 子育て世帯のFIRE最低条件|子供の選択肢を絶対に狭めない
    1. 夫婦で決めた「FIRE前提条件」
    2. 子供に我慢を強いないこととは何か
  3. 教育費はいくら必要か|年齢別の具体的な見積もり
    1. 年齢別の教育費目安(年間)
    2. 教育費は資産から切り分けているか?
  4. 資産約9200万円を築けた理由|支出実績と将来の見通し
    1. 経済的自由を目指し続けた13年間
    2. 子供が生まれても資産形成をやめなかった根拠
  5. 子育てFIREのタイミング|未就学児のうちに退職すべき理由
    1. 「子育ての黄金期間」は思っているより短い
    2. なぜ未就学児のうちにFIREするのか
  6. 子供にとってのメリット|両親が近くにいる生活とは何か
    1. 「親がいる日常」が子供に与えるもの
    2. 子供の「はじめて」を一緒に経験できる
  7. FIRE後の課題|子供に胸を張って説明できる状態を作る
    1. 「親は何の仕事をしているの?」に答えられるか
    2. 仕事でなくてもいい、「役割」を持つことが重要
  8. 子育て世帯のFIRE戦略|4つの重要ポイント
    1. 戦略1:教育費を「最低条件」として設定する
    2. 戦略2:FIREするタイミングを見極める
    3. 戦略3:夫婦で価値観を一致させる
    4. 戦略4:生活費を把握・最適化する
  9. 子育て世帯でFIREを目指す人へ
    1. 自分と対話することから始めてください
    2. 子育てもFIREも、どちらも諦めなくていい
  10. まとめ|子育てFIREを成功させる8つのポイント

子育てFIREを決意した理由|仕事でも子育てでも中途半端になる葛藤

復職後に直面した「どちらを選ぶか」の毎日

娘が1歳になった頃、FIREを決意しました。

理由は、仕事と子育ての両立が想像以上に過酷だったからです。

私は1年間、妻は1年半の育休を取得しました。復職後は保育園に預けて働き始めましたが、すぐに現実の壁にぶつかりました。

子供の発熱・行事・送迎。そのたびに仕事を調整し、職場に気を使い、家族にも頼らざるを得ない。

仕事にも子育てにも、どちらにも全力を注げない。

「この状態で、本当に幸せな人生と言えるのか」

その問いが、毎日頭を離れませんでした。

答えは「子供との時間を最優先すること」だった

夫婦ともにそれなりの年齢で、職場での立場もあります。

休みをとるにも事前の調整が必要で、周囲に迷惑をかけながら、子供にも寂しい思いをさせていました。

そのストレスの中で気づいたのは、自分が本当にしたいことは何か、という問いへの答えでした。

子供との時間を最優先したい。

それが、FIREを決意した唯一の理由です。


子育て世帯のFIRE最低条件|子供の選択肢を絶対に狭めない

夫婦で決めた「FIRE前提条件」

FIREを考え始めたとき、夫婦でひとつの約束をしました。

「FIREのせいで、子供の教育費が出せなくなることは絶対に避けよう」

子供の将来の選択肢を狭めてしまっては、本末転倒です。

そこで日本の平均的な教育費を調べ、最低限その金額を支払える状態をFIREの絶対条件としました。

子供に我慢を強いないこととは何か

「子供に我慢をさせない」というのは、甘やかすことではありません。

振り返ったときに後悔のない子育てをすること。

子供から「この親でよかった」と思ってもらえるような関わり方をすること。

FIREは親のためだけではなく、子供のための選択でもあると考えています。


教育費はいくら必要か|年齢別の具体的な見積もり

年齢別の教育費目安(年間)

子育て世帯がFIREを設計するうえで、教育費の見積もりは最重要事項です。

私は以下の金額を最低ラインとして設定しています。

時期年間費用の目安
1〜3歳約90万円
4〜6歳(未就学児)約20万円
小学生約40万円
中学生約60万円
高校生約90万円
大学生約360万円

※日本の平均的な教育費をもとに算出。私立・公立の選択により大きく変動します。

この金額にインフレ率を踏まえて準備することが重要です。

教育費は資産から切り分けているか?

重要なポイントをお伝えします。

私の現在の資産約9200万円は、教育費を別枠で積み立てているわけではありません。

資産全体の中に教育費も含まれており、必要な時期に必要な分を取り崩す設計です。

資産全体を長期運用しながら、計画的に使っていく。これが私のFIREにおける教育費の考え方です。


資産約9200万円を築けた理由|支出実績と将来の見通し

経済的自由を目指し続けた13年間

子供が生まれる前から、資産形成を続けていました。

「仕事が嫌になっても、お金のためにしがみつかなくていい状態を作る」

それが出発点でした。やめるつもりはなくても、いつでも辞められる環境を先につくる。その考えで13年間、投資を続けた結果が資産約9200万円です。

子供が生まれても資産形成をやめなかった根拠

子供が生まれ、支出は増えました。しかし13年間で染みついた生活リズムのおかげで資産形成は続けていくことができました。

ちなみに昨年、一昨年の支出実績は次のとおりです。

年間支出
2024年約580万円
2025年約510万円

2026年は娘が保育園無償化の対象年齢になり、今後はもっと支出が落ち着くと考えています。

この実績をもとに将来の見通しを立てると、今後は年間約500万円以内に収まる見込みです。

さらにFIRE後は住宅を購入し、賃貸から持ち家に移行する予定です。住居費が固定化されることで変動コストが下がり、年間約450万円でFIRE生活をスタートできると試算しています。

支出の実績と将来の見通しが一致したことで、FIREへの確信が深まりました。


子育てFIREのタイミング|未就学児のうちに退職すべき理由

「子育ての黄金期間」は思っているより短い

子供の世界観が親中心にある時期。それが子育ての黄金期間(ゴールデンタイム)です。

この時期に子供中心の生活を送ることで、一生分の親子の記憶が作れると考えています。

子供は成長するにつれ、友人・部活・恋人との時間が家族より重要になっていきます。

親子で過ごせる時間は、実は驚くほど短いのです。

なぜ未就学児のうちにFIREするのか

資産が増えるほど、FIREの成功確率は上がります。

しかし時間が経つほど、最もFIREの恩恵を受けられる時期を逃すリスクも高まります。

子供が生まれる前に漠然と描いていたFIREより、前倒しで実行することを決めました。

娘が未就学児のうちに退職する。この判断が、私のFIRE戦略の核心です。


子供にとってのメリット|両親が近くにいる生活とは何か

「親がいる日常」が子供に与えるもの

FIREすることで、子供の日常が変わります。

保育園や学校から帰ると、家に親がいる。

具合が悪くなれば、すぐ親が対応できる。

これは当たり前のようで、共働き家庭では難しい現実です。

子供の「はじめて」を一緒に経験できる

どこかに出かけたり、今しかできないことを一緒に体験したり。

幼少期のうちに、五感が刺激されるような場所へ一緒に行き、一緒に感じたい

子供が「はじめて」を経験する瞬間を、隣で共に味わいたい。

働いていたら見逃してしまうような小さな日常の積み重ねを、一緒に過ごせることが、FIREの何より大きな価値だと思っています。


FIRE後の課題|子供に胸を張って説明できる状態を作る

「親は何の仕事をしているの?」に答えられるか

FIREは少数派の選択です。

親が無職という状態は、世間体や子供の教育上、懸念が生じることもあります。

子供が友人から「お父さんの仕事は何?」と聞かれたとき、胸を張って答えられる状態を作ること。これが私のFIRE後の課題です。

仕事でなくてもいい、「役割」を持つことが重要

仕事・ボランティア・地域活動、形は問いません。

社会とのつながりを持ち、子供に誇れる役割を持つことが、FIRE後の生活設計において欠かせない要素だと考えています。


子育て世帯のFIRE戦略|4つの重要ポイント

戦略1:教育費を「最低条件」として設定する

子供の選択肢を狭めないこと。これが絶対条件です。

平均的な教育費を確保できる資産を築いてからFIREする順序を守ることが重要です。

戦略2:FIREするタイミングを見極める

資産が多いほど安全ですが、子育ての黄金期間を逃すリスクも高まります。

いつFIREするか。この判断が、子育て世帯のFIREで最も重要です。

戦略3:夫婦で価値観を一致させる

FIREは夫婦の共同プロジェクトです。

価値観が一致していなければ、実行も継続も困難になります。

妻の理解と合意があって初めて、FIREは実現できます。

戦略4:生活費を把握・最適化する

支出の実績を記録し、将来の見通しを立てること。

「なんとなく足りるだろう」ではなく、数字で根拠を作ることが、FIREへの確信につながります。


子育て世帯でFIREを目指す人へ

自分と対話することから始めてください

FIREしたい理由は何か。

その目的を、どの時期に実現することで最も満足度が高まるか。

資産が増えるほど成功確率は上がります。しかし時間が経つほど、最もFIREの恩恵を受けられる時期を逃すかもしれません。

自分の人生の中心をどこに置きたいか。その答えが、FIREへの第一歩です。

自分なりの答えが出たら、その方向に向けて準備を進めてください。それが後悔のない人生に近づく唯一の方法だと、私は考えています。

子育てもFIREも、どちらも諦めなくていい

子育て世帯だからFIREは無理。ではありません。

子育て世帯だからこそ、FIREする意味がある。

子供との時間は、お金では買えません。

今しかない時間を、大切にしてください。


まとめ|子育てFIREを成功させる8つのポイント

ポイント内容
FIREは可能子供の選択肢を狭めないことが最低条件
教育費の設計平均値を最低ラインに、インフレ率も加味
資産の考え方教育費込みで約9200万円、運用しながら取り崩す
支出の実績2024年約580万円
 → 2025年約510万円と減少傾向
FIRE後の生活費持ち家移行後は年間約450万円を想定
最適なタイミング未就学児のうちにFIREし黄金期間を最大活用
子供へのメリット親がいる日常・はじめての瞬間を一緒に経験
FIRE後の課題社会的役割を持ち、子供に胸を張れる状態を作る
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