- 資産形成において「自分軸」で考えることがなぜ重要なのか
- 自分軸を持つことで得られた具体的な効果
- 自分軸で判断できず後悔した失敗談
- 自分軸を身につけるための実践的な習慣
資産形成で最も大切なのは、投資の手法やテクニックより先に「自分軸」を持つことです。
資産形成で最も大切なのは、手法やテクニックより先に「自分軸」を持つことだと、今まで資産形成を続けてきた経験から感じています。
「情報は集めているのに、なぜか続かない」。そう感じたことはありませんか。
私は40代公務員です。特別な才能や高収入があったわけではありませんが、この考え方を軸にしながら資産を築いてきました。
この記事では、自分軸がなぜ資産形成の土台になるのか、私自身の実例を交えて解説します。
なぜ「自分軸」が資産形成に必要なのか
理由1: 流行や世間体で判断すると長続きしない
資産形成は短期間で終わるものではありません。
数年、数十年という時間をかけて続けていく必要があります。
このとき、周りに合わせて始めた行動は長続きしにくいと感じています。
流行っているからという理由だけで選んだ商品や手法は、状況が変わればすぐにやめたくなってしまうからです。なぜ、その手法をつづけるのか?この問いに対する自分なりの答えがないと自信を持って続けることができません。
理由2: 「なんとなく」の判断は無駄な支出を生む
「みんなやっているから」「そういうものだから」という判断は、一見ラクに見えます。
しかし、この判断の積み重ねが、後から振り返ると大きな無駄になっていることがあります。
私自身、この「なんとなく」の判断で後悔した経験があります。詳しくは後述します。
理由3: 投資判断でも自分軸がブレない軸になる
投資の世界には「人の行く裏に道あり花の山」という言葉があります。
みんなと同じ行動では大きな利益は得にくく、逆の発想や人の少ないところにチャンスがある。誰もが同じ方向を向いているときこそ、立ち止まって考える価値があるという意味です。
不確かな他人の意見に流されず、納得できる根拠を持って自分で判断する。この姿勢が、長期的に資産形成を続けるうえでの支えになってきたと感じています。
テクニックより先に、自分なりの判断基準を持つことが資産形成の土台になります。
私の資産形成の全体像については、「FIREに必要な資産はいくら?4%ルールは古い|年金込みで再計算」で解説しています。
私の実体験
実際にやったこと:あえて持ち家ではなく賃貸を選択
結婚した当時、周りには住宅を購入する人が多くいました。
しかし私たち夫婦は、結婚後も賃貸で暮らすことを選びました。
お互いの職場の中間地点に部屋を借り、共働きで子どもがいない期間が長かったこともあり、住宅の必要性をあまり感じなかったためです。
具体的な数値・結果
現在の家賃は、駐車場代・共益費を含めて月72,500円です。
このうち家賃補助として月27,000円程度を受け取っています。更新料は無料で、結婚後ずっと同じ場所に住んでいるため引っ越し費用もかかっていません。
ファミリータイプの賃貸としては、相場より抑えられている方だと思います。相場を約10万円と想定すると、実質半額程度に抑えられている計算です。
保険についても同様の考え方で見直しました。公的保険の保障内容を調べ、万が一の際にどこまでカバーされ、いくら不足するのかを確認したうえで、必要な保障だけに絞りました。
以前は月3万円以上支払っていた保険料が、現在は月数千円まで下がっています。
私の資産推移の詳細は「13年で資産9000万円達成|リアルな資産推移と再現性ある投資戦略」で公開しています。
学んだこと
「みんなが家を買うから」ではなく「今の自分たちに必要かどうか」で判断したこと。この一点が、結果として資産形成に大きな追い風になったと感じています。
住宅ローンを組まなかったことで、金利上昇や借入額に縛られる不安を抱えずに済みました。頭金や諸費用としてまとまった現金を動かす必要もなかったため、その分を投資に回す余力を保てたことも大きかったと思います。
もちろん、賃貸には賃貸のデメリットもあります。資産として残らないことや、更新のたびに条件を確認する手間はあります。それでも、共働きで子どもがいない期間が長かった私たちにとっては、身軽さとキャッシュフローの余裕を優先する判断が「自分軸」に合っていました。
そして今、状況は変わりつつあります。子どもを授かり、手狭さを感じる場面が増えてきました。子どもの学校のことを考えると、そろそろ戸建てへの住み替えを検討する時期だと感じています。
これは「賃貸を選んだ判断が間違っていた」ということではありません。むしろ逆で、賃貸暮らしの期間に住宅ローンを抱えずに資産を積み上げてこられたからこそ、今は現金一括での住宅購入という選択肢を持てています。ライフステージが変われば、自分軸に基づく最適な答えも変わる。そう捉えています。
失敗・注意点
一方で、自分軸で判断できていなかったと反省している選択もあります。
車です。
地方に住んでいるため、通勤に車が必要な環境です。それ自体は仕方のないことだと思っています。
ただ、私たち夫婦は、当たり前のようにディーラーで新車を購入してきました。何年かに一度、車検のタイミングが近づくと「そろそろ買い替えかな」という話になり、気づけば新車を選んでいる。そんな流れを繰り返してきました。
中古車という選択肢が頭をよぎったことは、正直ほとんどありませんでした。「車は新車で買うもの」という感覚が、いつの間にか当たり前になっていたのだと思います。
夫婦それぞれ社会に出て働き、自分で稼いだお金で車を買えるようになったことも、この感覚に拍車をかけていたのかもしれません。「自分で働いて買うのだから新車でいい」と、どこかで思っていた気がします。本来なら、そこで一度立ち止まるべきでした。「なぜ車が必要なのか」「車に何を求めているのか」を、夫婦でしっかり掘り下げて考えたことは、これまで一度もなかったのです。
住居費や保険では「なぜこれが必要なのか」を一つひとつ確認してきたはずなのに、車についてはその視点がすっぽり抜け落ちていました。今振り返ると、自分でも不思議なくらいです。
おそらく、車は「生活に必要なもの」という前提が強すぎて、その先の「どう選ぶか」まで意識が向いていなかったのだと思います。住宅や保険のように、大きな決断だという自覚が薄かったのかもしれません。
同じように、当たり前だと思って疑わずに続けている支出が、他にもあるかもしれない。この記事を書きながら、そんなことを改めて考えさせられました。
また資産形成に重要な視点である、節約と幸福度の関係についても、今後、記事にしていきたいと考えています。
具体的な行動ステップ
ステップ1: 家計を「見える化」する
自分軸を持つには、まず現状を正確に把握する必要があります。
私は昔から家計簿をつけていましたが、3年前からはマネーフォワードを使い、抜け漏れなく記録・予算管理をするようにしています。
家計管理の具体的な方法についても、機会があれば記事にしたいと思います。
ステップ2: 支出のたびに「満足度」を振り返る
記録するだけでなく、その支出が満足度の高いものだったかを振り返ることも習慣にしています。
金額の大小だけでなく、「納得できたか」を基準にすることで、次の判断がより自分軸に近づいていきます。
ステップ3: パートナーと価値観をすり合わせる
夫婦でお金を使う際は、自然と相談しながら価値観をすり合わせるようになっていました。
旅行にはお金を使うなど、譲れないものを事前に話し合っておくことも大切だと感じています。
まとめ
- 資産形成の土台は、手法より先に「自分軸」を持つこと
- 比較対象は他人ではなく「過去の自分」にすること
- 「なんとなく」を避け、常に「なぜ」を問う姿勢を持つこと
人と比べることをやめるところから始めてみてください。
過去より資産は増えているか。過去より生活に満足しているか。
比較対象を過去の自分に変えるだけで、自然と自分に合った判断ができるようになっていくと思います。
