公務員の資産形成方法|9000万円を築いた安定収入の活かし方

実体験・資産公開
この記事でわかること
  • 公務員の安定収入を資産形成にどう活かすか
  • 給与・ボーナスの配分ルールと、その変化の理由
  • NISAと特定口座の使い方、年間投資額の実例
  • 資産の節目で起きた家族との会話
  • 失敗談とインデックス投資を取り入れた理由
  • 公務員が今すぐ始めるべき2つのこと
結論

公務員の資産形成は、高収入ではなく安定収入を土台にすることで実現できます。
私は13年間で資産9000万円を築きました。
特別な高収入があったわけではありません。安定した給与を「長期間市場に居続けるための土台」として使った結果です。

「公務員でも大きな資産は作れるのか」。

そう感じている方は多いと思います。給料は決して高くなく、副業も簡単ではありません。

私は40代公務員として13年間投資を続け、資産9000万円を築きました。

特別な才能や高収入があったわけではありません。誰でも再現できる、地味で着実な積み重ねの結果です。サイドFIREを決意した経緯は「【リアル公開】資産9000万円でサイドFIREは可能?40代公務員の結論と戦略」で詳しく書いています。

この記事では、その資産をどう築いたのか、給与の使い方や投資額の実例、家族とのやりとり、そして失敗談についても公開します。

なぜ公務員の安定収入が資産形成に向いているのか

理由1:給与の急減リスクが低く、長期予測が立てやすい

公務員の給与は景気の影響を受けにくいです。

民間企業のように、業績悪化でボーナスが大幅カットされる心配は基本的にありません。

そのため何年後にどれくらいの収入があるか、見通しを立てやすくなります。

私はこの見通しを使い、生活費・投資額・貯蓄額を長期で設計しました。

「今年はいくら投資できるか」ではなく「今後10年でいくら投資できるか」という視点を持てたのは、収入予測の確実性があったからです。

理由2:株価下落時も生活不安が少なく、投資を続けられる

株価が大きく下がった時でも、給与は変わらず入ってきます。

「明日生活できなくなる」という不安が少ないため、投資を継続することができました。

実際、コロナショックなどの下落局面でも、生活費の心配をせずに保有を続けられた経験があります。

暴落は「安く買える機会」と捉えられたのも、安定収入があったことも大きく影響していると思います。

収入が不安定な働き方だったら、暴落局面で売却を選んでいたかもしれません。

理由3:副業で増やせない分、支出管理に意識が向く

公務員は副業で収入を増やすことが簡単ではありません。

そのため私は「収入を増やす」より「本業収入を最大限活かす」ことを意識しました。

固定費の見直しや支出管理に力を入れたのも、この発想からです。

通信費や保険、サブスクリプションなど、毎月の固定費を見直すだけでも、投資に回せる金額は確実に増えます。

副業ができないという制約は、裏を返せば「支出という、自分でコントロールできる部分」に意識を向けるきっかけになりました。

公務員の強みは高収入ではなく、収入の安定性です

投資に関する考え方

給与・ボーナスの配分ルール

独身時代は、給与の4割を貯蓄や投資に回していました。

かなり厳しいルールでしたが、この習慣のおかげでまとまった種銭を確保できました。

子どもが生まれた後、ライフプランを見直し、4年前からは、手取りの8割で生活し、2割以上を貯蓄や投資に回すことを目標に変更しました。

家族が増えれば生活費は増えます。無理なルールを続けて家計が苦しくなれば、人生の満足度も下がり長続きできません。

なお、ボーナスは生活水準を上げず、全額を投資や貯蓄に回す余剰資金として扱っています。

投資額の実例

投資を始めた当初、NISA枠(旧NISA)は年間100万円でした(後に120万円に拡大)。

個別株投資を行っていたため、NISA枠だけでは足りず、特定口座でも購入していました。

当初の年間投資額は100万〜200万円。その後200万〜300万円規模まで増やしました。

当時は積立投資ではなく、月ごとの定額投資という形ではありません。相場を見ながらタイミングを選び、まとまった金額を投じるスタイルが中心でした。

資産の節目で起きたこと

我が家では資産を年に1回棚卸し、定点観測しています。また、投資資産自体はほぼリアルタイムで確認していました。(気になって見ちゃうんですよね(^_^;))

2018年、資産が3000万円を超えたあたりで投資の手応えを感じ始めました。

それまでは「本当に増えていくのだろうか」という半信半疑の状態でしたが、この頃から数字として実感を持てるようになりました。

2022年に5000万円を超えた時、経済的自由を手に入れる未来が見えてきました。資産の内訳は「資産9000万円のポートフォリオ公開|配当・成長・取り崩しでサイドFIREを実現する方法」で詳しく公開しています。私の13年間の資産推移は「13年で資産9000万円達成|リアルな資産推移と再現性ある投資戦略」にまとめています。

この間、妻の反応は意外と静かなものでした。

資産が増えていく報告をしても「じゃあ家を買うことができそうだね」と冗談混じりに言うくらいで、資産形成自体は私に任せてくれています。

資産が、8000万円を超え、1億円が見えてきた段階で意識が変わりました。

私はライフプランと資産シミュレーションを本格的に見直し、夫婦で話し合うようになりました。

妻からは将来への不安を聞くこともあります。子育てや住宅、老後など、お金にまつわる不安は誰にでもあるものです。

そのたびに、経済的には無理なく過ごせることを数字で説明し、不安を取り除く会話を重ねています。

夫婦で同じ数字を見ながら話し合えるようになったのは、長年積み上げてきたデータがあったからだと感じています。

資産額が増えても生活水準を上げなかったのもよかった点だと思います。これは、お金を貯めること自体を目的にせず、今の浪費ではなく将来の自由を獲得するために資産を使おうと考えていたからです。

そして、8000万円を超えたあたりから、Die with ZEROの考え方も参考に、効率よく資産を使う発想に切り替えています。

失敗・注意点

失敗例1:約定後に気づいた発注ミス

投資を始めた当初、誤って一般口座で株式を購入してしまったことがあります。

買い注文と売り注文を間違えて発注したこともありました。

どちらも「約定してから、あれ?間違ってる?」と気づくパターンです。

ネット証券は操作が簡単で便利な一方、確認を怠るとうっかりミスが起きます。

気づいた段階で即座に売却や買い直しで対応し、最初のうちに痛い目を見ておいたことで、その後は同じミスを起こさないよう注意できるようになりました。

失敗例2:下手なナンピンで損切りに至った経験

株価が下落した時、購入単価を下げるために買い増す手法をナンピンと呼びます。

下落理由と上昇余地をしっかり見極めずにナンピンし、さらに下落して損切りに至った銘柄がありました。

「下手なナンピンすかんぴん」という言葉がある通り、銘柄研究を怠ったナンピンは典型的な失敗パターンです。

下落の理由が一時的な要因なのか、業績悪化など構造的な要因なのかを見極めずに買い増したことが、最大の反省点でした。

これも勉強不足が招いた失敗例の一つです。

失敗例3:損切りラインを決めずに−80%まで持ち続けた銘柄

損切りラインを事前に決めず、感情的に持ち続けた銘柄もあります。

結果として−80%まで下落してから損切りすることになりました。

長期投資が前提とはいえ、この失敗から学んだのは「購入時のストーリー」を持つことの重要性です。

高配当狙いで株価が下がっても配当が維持されているなら、売らずに買い増す判断ができます。

業績とともに配当が下がるなら、損切りラインを決めて売却し、他の銘柄に乗り換えるべきだと考えています。

どのような想定で投資するのか、目論見を持って実行することが資産形成には欠かせません。

失敗例4:インデックス投資を始めたのが遅かったこと

私が投資信託の積立を始めたのは2022年からです。

優良なインデックスファンドへの積立は、ドルコスト平均法の効果もあり再現性が高い投資手法です。

時間を味方につける投資のため、もっと早く個別株と並行して始めていればと感じています。

知識や経験が浅い時期ほど、判断の難しい個別株投資だけに頼らず、インデックス投資も同時に始めておくべきでした。

具体的な行動ステップ

ステップ1:家計管理で投資に回せるお金を作る

どんなに良い投資先を知っていても、元手がなければ資産は増えません。

まず収入と支出を把握し、無駄な支出をコントロールすることが出発点です。

固定費を見直すだけで、毎月の投資額は数千円から数万円単位で変わります。

この種銭づくりを後回しにすると、どれだけ良い投資知識を持っていても資産形成のスピードは上がりません。

ステップ2:少額でもインデックス投資を始める

資産形成で差がついたのは、特別な投資テクニックではなく長期間市場に居続けたことです。

少額からでも、できるだけ早く積立を始めることが将来の資産拡大につながります。

個別株投資に興味がある方も、インデックス投資を検討して見てください。特に初心者のうちは、再現性が高く失敗しにくいインデックス投資にチャレンジして見てください。

投資をこれから始める方は「投資初心者は何から始めるべきか?最短ルートを解説」も参考になります。

ステップ3:退職金は「あてにしない」前提で計画する

現役時代は、退職金を資産形成の計画に入れていませんでした。

退職金を前提にすると、現役時代の資産形成への意識が弱くなると考えたためです。

「退職金があるから今は無理しなくていい」という発想は、長期の積立効果を弱めてしまいます。

FIREが見えてきた現在は、退職金の額を把握し、計画に組み込んでいます。公務員は退職金の額を高い制度で予測できるという特徴がありますので、正確な金額で将来予測には反映しやすいからです。

この特徴は、ライフプランの精度を上げるうえで大きな強みになります。

まとめ

  • 公務員の強みは高収入ではなく、収入の安定性です
  • 家計管理を整えることが、投資に回せる種銭を作る出発点です
  • 少額でもインデックス投資を早く始めることが、将来の資産拡大につながります
  • 失敗は誰にでもあります。大切なのはそこから学び、同じ失敗を繰り返さないことです

公務員という立場でも、安定収入を土台にすれば資産形成は可能です。私自身、特別な高収入があったわけではなく、収入の安定性を活かして13年間市場に居続けた結果として9000万円を築きました。

公務員という立場でFIREが現実的に可能か気になる方は、「公務員でもFIREできる?9000万円を築いた現役公務員の本音」もあわせてご覧ください。

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