投資信託とは?仕組み・種類・選び方を初心者向けに完全解説

投資・資産運用
この記事でわかること
  • 投資信託の仕組みと、株式投資との違い
  • インデックス型・アクティブ型・バランス型の違い
  • 商品選びで実際に見るべき3つのポイント
  • 実際に商品を選んできた中での失敗談とデメリット
結論

投資信託選びで迷ったら、信託報酬が低く、世界中に分散投資できるインデックスファンドを1本選ぶ。これが私の答えです。

投資信託を調べ始めると、商品の多さに驚くと思います。日本で買える投資信託は約6000本。この中から1本を選ぶのは、初心者にとって簡単ではありません。

私も同じところで迷いました。たどり着いた答えは、低コストで世界に分散投資できるインデックスファンドを選び、あとは積み立てを続けるだけ、というものです。

私は40代公務員で、投資歴は13年。個別株からスタートし、4年ほど前から投資信託の積立を本格的に始めました。現在は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を中心とした投資信託を積み立てています。この記事では、投資信託の仕組みから選び方まで、私が実際に商品を選んできた基準を交えて解説します。

投資を何から始めるべきか全体像を知りたい方は、先に「投資初心者は何から始めるべきか?最短ルートを解説」を読んでいただくと、この記事の位置づけがわかりやすくなります。

投資信託とは何か

投資信託とは、多くの投資家から集めたお金をひとつにまとめ、運用会社が株式や債券などに投資する金融商品です。

自分で世界中の株を買い集めようとすると、莫大な資金が必要になります。投資信託なら、月100円からでも数千社に分散投資できます。お金を出すのは私たち、実際に運用するのは専門家。この分業が投資信託の仕組みです。

個別株投資との違い

個別株投資では、どの会社の株を買うかを自分で決めます。企業の業績を調べ、買うタイミングも自分で判断する必要があります。

投資信託は、商品ごとに投資先のルールが決まっています。たとえばオール・カントリーなら「全世界の株式に時価総額比率で投資する」というルールです。買った後に自分で銘柄を選ぶ作業はありません。

投資信託の3つのタイプ

投資信託は運用方針で大きく3つに分かれます。

インデックス型は、日経平均やS&P500などの指数に連動することを目指します。運用に手間がかからないため、コストが低いのが特徴です。

アクティブ型は、専門家が銘柄を厳選して指数を上回る成績を目指します。その分、運用の手間がかかり、コストは高くなります。

バランス型は、株式と債券などを1本でまとめて持てる商品です。配分の調整を自動でやってくれる代わりに、配分を自分で決められません。

私は3タイプすべてを検討したうえで、インデックス型だけを選びました。理由はこのあと、実際の数字とともに説明します。

私が商品選びで見ている3つのポイント

目論見書を隅々まで読み込んで分析しているわけではありません。書籍で基本的な考え方を学び、実際の商品では次の3点だけを確認しています。この3点で「低コストで世界経済に広く分散投資できる」と納得できれば十分だと考えています。

「目論見書」とは、その投資信託がどんな商品なのか、証券会社が投資家に説明するための公式資料です。運用会社が作成し、購入前に必ず確認できるようになっています。

書いてある内容は主に4つです。何に投資する商品か、信託報酬などのコスト、過去の運用実績、リスクの内容。証券会社のサイトで商品名を検索すれば、PDFですぐに見られます。

① 信託報酬

信託報酬は、投資信託を持っている間ずっとかかるコストです。

私がアクティブファンドを検討したとき、目論見書で信託報酬を確認すると年0.8〜2.0%程度の商品が多い印象でした。一方、私が保有するeMAXIS Slim 全世界株式は年0.05775%以内(税込)。差は10倍以上です。

仮に1000万円を運用した場合、年1.5%なら毎年15万円、年0.05775%なら毎年約5800円。この差が10年、20年と積み重なります。しかもアクティブファンドが長期で市場平均を上回り続けるのは難しい、というのが多くの研究の示すところです。高いコストを払っても、リターンが高くなる保証はありません。

② 投資対象

米国だけなのか、全世界なのか、新興国も含むのか。「何に投資しているファンドなのか」は必ず確認します。

私は最終的に、世界経済全体に投資できるオール・カントリーを選びました。米国に集中するS&P500との比較は「オルカン vs S&P500|どっちを選ぶべきか結論」で詳しく書いています。どちらも低コストなインデックスファンドなので、この2択で迷うのは悪いことではありません。

③ 純資産総額

純資産総額は、そのファンドに集まっているお金の総額です。

純資産総額が大きく、資金が継続して流入しているファンドの方が、安心して長期保有しやすいと考えています。規模が小さすぎるファンドは、運用が途中で終了(繰上償還)になるリスクがあるためです。

なお、インデックスファンドがなぜ長期投資に向くのかという理屈は「インデックス投資とは?初心者が知るべき始め方と失敗しない方法」で詳しく解説しています。この記事では深入りしませんが、仕組みを理解したい方はあわせて読んでみてください。

私の失敗談と、投資信託のデメリット

失敗談:商品を分散させすぎた

投資信託を始めた頃は、S&P500、新興国株、世界経済インデックスなど、「どれが一番良いのだろう」と迷いながら複数の商品を購入していました。

どれもインデックスファンドなので、大きな間違いではありませんでした。ただ、資産が分散しすぎて管理が複雑になりました。今振り返ると、最初からオール・カントリー1本でよかったと思っています。

オール・カントリーがどんな商品かは「オルカンとは?1本で世界に投資できる最強商品」にまとめています。

デメリット①:元本保証がない

投資信託は預金ではありません。暴落時には資産が大きく減ります。

私はコロナショックで、評価額が大きく減った時期を経験しました。頭では「長期投資だから問題ない」と理解していても、実際に資産が何百万円も減ると精神的には決して楽ではありません。ここは正直にお伝えしておきます。

デメリット②:投資している実感が薄い

インデックスファンドは、一度積立設定をすると基本的にやることがありません。企業分析も売買判断もほとんど不要です。

そのため「投資をしている実感があまりない」と感じる人もいると思います。私自身、やることが少なすぎて物足りなさを感じることがあります。

ただ、これは裏を返せば、余計な売買をせずに済み、感情に左右されにくいということです。私は投資信託で世界経済の成長を取り込み、高配当株で企業分析や配当金を楽しむ、というように役割を分けて運用しています。

初心者が投資信託を始める3ステップ

ステップ1:家計を整え、毎月の積立額を決める

いきなり商品を選ぶのではなく、まず生活費と貯蓄を確認し、無理なく続けられる積立金額を決めます。

投資は続けることが何より重要です。途中で苦しくならない金額から始めることをおすすめします。

ステップ2:証券口座を開設し、低コストなインデックスファンドを1本選ぶ

商品をたくさん比較して迷うより、長く安心して持てる1本を選ぶことを意識してください。選ぶ基準は先ほどの3点。信託報酬、投資対象、純資産総額です。

購入するなら新NISA口座が有利です。運用益が非課税になる制度で、仕組みは「新NISAとは?初心者が知るべき基本と始め方【2026年版】」で説明しています。

参考までに、我が家の新NISAの使い方も紹介します。つみたて投資枠では、私の口座でオルカン、妻の口座でS&P500を、それぞれ月10万円積み立てています。成長投資枠は、特定口座で保有していた高配当株の移管に使っています。夫婦で枠を活用すると、非課税で運用できる金額が2倍になります。

新NISAの口座開設から積立設定までの具体的な手順は、今後別の記事で解説する予定です。

ステップ3:積立設定をしたら、あとは続ける

一番大切なのは、積立設定をした後に余計なことをしないことです。

相場が上がっても下がっても、毎月淡々と積み立てる。ドルコスト平均法で買い続け、長期間市場に居続けること。相場が急騰する「稲妻が輝く瞬間」がいつ来るかは誰にもわかりません。だからこそ、市場に居続けて定期的に買い続けることが、再現性高くリターンを得る方法だと考えています。

なお、複数の商品を具体的に比較しながら1本に絞る方法は、機会があれば「投資信託の比較術」として別の記事にしようと思います。

まとめ

  • 投資信託は約6000本あるが、信託報酬・投資対象・純資産総額の3点を見れば選べる
  • 分散させすぎず、低コストなインデックスファンド1本に集約するのが再現性の高い選び方
  • 完璧な商品を探すより、まず始めて長く続けることが結果を左右する

私も最初は複数の商品で迷いました。今の結論は「低コストなインデックスファンドを、新NISAで淡々と積み立てる」。それだけです。

まずは証券口座を開き、積立額を決めるところから始めてみてください。

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